Zuriaake (from China)

中国発デプレッシブブラックメタルバンド。

漢字表記だと「葬尸湖」。

中国のブラックメタルの中でも割と古株の1998年生。

本メンバーは現在3人、ライブサポートメンバーも固定であり、ライブでは同期でキーボードの音を流していると思われる。

ライブでは意外と盛況で、コープスメイクや松明などデプレブラックらしからぬ盛り上がりを見せるオーディエンスが埋め尽くす。

音源を出さずライブさえもあまりしないバンドだったが最近は少し活動的で、ライブでは三度笠や蓑を身に纏い顔出しをしないクールな佇まい(一応顔出しはしているがその写真は少ない)。

基本はBurzumやI Shalt Becomeを彷彿とさせる正統派なデプレ・プリミティブブラックのサウンドだが、中国の民族楽器である笛子(洞簫?)、歌詞に北京語(少し訛り気味?)などトラッドなスタイルがアジア圏ブラックメタル特有の粘着質なサウンドに仕立てあげている。

アクセント程度で入るアトモスフィリックなキーボードの音がなんとも心地が良い。

怠いテンポ感の中にメロウなギターのアルペジオと絶叫気味の冷たい高域シャウトは雰囲気よりもそのアンサンブルの上手さに聴き惚れてしまう。

中国のみならず、各国のデプレブラックを見ても相当な実力を持っている。

Deep Mountain、Inner Suffering(後期)、Esthete Sinistreあたりを聴く人はオススメ。


~オススメのアルバム~


弈秋 / Afterimage of Autumn


評価
8/10

ポストブラック(一般的にはblackgazeなどと呼ばれるポストロック派生の音楽)とは少し毛色が違いあまりにもブラックメタル色が強いバンドだが、個人的にかなりツボ。

黒と白というコントラストの相性といった観点では、水墨画とブラックメタルって親和性ありすぎだと思った。

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感触と匂いと鼓動の音と、あとエモさ