Lergrev (from Chile)

チリ産独りポストブラックメタルバンド。

初期は要所要所にはアルペジオで聴かせる部分やダークアンビエントさながらドロドロとしたノイズがあったもののかなりシャリシャリのギターストロークとブラスト一辺倒なイメージがあったが、中期~後期にはギターがクリーン気味になりアンビエンスなサウンドに(もはやアンビエントミュージックと言ってもいいくらい)、ドラムもだいぶ落ち着き全体的に纏まりが出て聴きやすくなった。

ただしかなり変な曲構成で急に全然雰囲気にそぐわないフレーズになったりとプログレッシブな一面もあったり、ヨレ気味の無加工ドラムにピッチの甘いギターなどなかなかB級感が抜けない。

今のところDemoやEPしか出しておらずこれらを成長過程とするなれば次の作品で化ける可能性は高いと踏んでいるが、前回の作品から少し時間が空いているのでゆっくりと見守りたいところ。

Lantlos(後期)、Sleeping Peoniesあたりを聴く人はオススメ。


~オススメのアルバム~


Medusa


評価
5/10

悪くはないが、やはりぶつ切りの展開に疑問と戸惑いを覚える。

個人的には水っぽいサウンドが好きなので聴いてて心地良いと感じるもののもっと音楽的な面で他バンドとの差別化を図るべきだと思う。

うんちくだが、Medusaはラテン語でクラゲの言葉を指すが、元々はMedousaで女支配者という意味。ギリシャ神話に出てくるゴーゴン三姉妹のうちの長女。

女=支配に執拗=手がたくさん=触手=クラゲってことなのかね。

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感触と匂いと鼓動の音と、あとエモさ