Культура Курения (from Russia)

バンド名の英名は「Smoking Culture」。

また、全ての情報がロシア語で書かれているためかなり探し辛い。

ポストブラックだが、ブラックメタルにもポストロックにもシューゲイザーにも偏っておらず、強いて言うならパンク・抒情系ハードコアに近い印象を持つ。

しかしながら、空間系クリーンのアルペジオ押しやクリーン無しの絶叫系シャウト、要所要所に入るブラストとポストブラックのポイントを押さえている不思議なバンド。

ドラムが強い修正を加えず粗いミックスで録っているのが良さを引き出しているが、決して全体のクオリティを落としているわけではないのが素晴らしい。

北欧らしく寒々しく無機質でダークなサウンドの上に、メロディアスなベースラインや語りかけるように歌いあげるボーカルの対比がとても絶妙。

B級感あるサウンドは否めないが、静と動のコントラストやくぐもった感情を吐き出すかのようなアグレッシブなプレイスタイルは聴いていて心地良さまである。

Onryo、Träumen von Aurora、Slowly Building Weaponsあたりを聴く人はオススメ。

～オススメのアルバム～

Рвота

Некрофилия

評価
8/10

今ロシアのポストブラックでは一番熱いであろう若手バンド。2017年2月にスプリットをリリースしているので今後に大いに期待。

ライブでは化粧も衣装も無くラフな格好でステージに立っているのでやっぱり明日の叙景やDeafheavenのようなパンクやハードコアからの派生バンドなのかも。

アルバム名Рвотаの訳は「嘔吐」で、曲名も「ハエ」「混乱」などとパンキッシュなものばかり。