Gray Souvenirs (from Brazil)

ブラジル産独りシューゲイザーブラックメタルバンド。

正確には最近のアルバムでは誰かしらがレコーディングに参加している様子。

初期~中期は試行錯誤を繰り返し、シャウトボーカル(多分吸い)、シャウトボーカル(多分吐き)、クリーンボーカルを経て今はボーカル無しのインストバンド(部分的にコーラスやエフェクトで声を入れたりはしている)として落ち着いた。

一貫して正統派なシューゲイザーよろしくかなり強い空間系のサウンドはシューゲイザーロックバンド、Tears Run RingsやMiniaturesを彷彿とさせるほど。

初期~中期にかけてデプレッシブブラックやドゥームを思わせるほどの暗く湿っぽいB級感溢れるサウンドから逸脱し、最近のアルバムでは明るくも切ないAlcest意識の温かみのあるサウンドへと変化。

本人曰くAlcestをかなりリスペクトしているとのこと(Alcestの曲をカバーをしているほど)。

アルバムを重ねるごとにサウンドの質が向上していて、このジャンルにおいて一番気になるポイントであるドラムが打ち込みから人間らしいサウンドになった(サポートが叩いてるのか?)。

今やシューゲブラックというジャンルが確立しているもののここまでシューゲイザー要素に振っているバンドも今や逆に珍しい(笑)

Nameless Coyote、Fall to November sky...、thehappymaskあたりを聴く人はオススメ。



~オススメアルバム~


Magnificence


評価
7/10


Alcestのカバーから知ったバンド。よっぽど好きなんだなぁと思えるほど愛のこもったカバー。

↑シューゲイザーブラックと言われたAlcestも、いざシューゲイザー感MAXにしてみたらコレジャナイ感って出るもんなんだね。でもこれはこれで良い。

↑ボーカルを無くした理由はあまり上手じゃないからって自覚したからなのかな(無慈悲)

というかピッチシフター云々の話より、集合住宅地で宅録したかのようなか細い声色のほうに気が行ってしまう。

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感触と匂いと鼓動の音と、あとエモさ