変拍子教室 4限目 「変拍子 実践編」
うぃいいいいいいいいいいいい↑っす!どうも、りょうちゃんで~す!
今日は変拍子の作り方やその使い方をだらだら書いていきます。
変拍子苦手またはやったことの無い人がやる機会に出くわしてしまったような中級者が読むような内容となっております故、変拍子のない音楽しか触れてこなかった人にはとっても退屈かもしれません。ごめんなさい。反省してません。
御託はこれくらいにしてとっとと始めましょ。
※補足※
ex.は例題なので貼ってある楽曲とは関係ありません。例題が理解できたならば解りやすいというだけです。
①簡単な拍子に分母はそのままで違う拍子を付け加える
ex.1
まずこれ、先に言っておくけどベーシックなのでこれができなければ早々に諦めてください。頑張ってください。
4/4のあと5/4で計9拍、ギターのフレーズによっては4+5と分けて感じるべきか9/4で感じるべきかがキーとなるフレーズです。
↑ 最初から。イントロ前半は4/4+5/4、イントロ後半は4/10+7/8+4/8、6/4を2回やったあと歌が入ってからのAメロは6/4+7/4。とりあえずイントロ前半とAメロだけ理解できたら良し。
ex.2
ギターが4/4+5/4の2グループ(アクセントはいずれも頭)で一周ではなく9/4で一つのフレーズだとしていた場合、こういうスイッチしたフレーズでも良くなってくるのです。
要は反転2ビートですね。
↑ 1:50前後~ 4と3で分けられているリズムで動き倒してて神。
更にギターアクセントがたくさんあると面白いです。
ex.3
難易度跳ね上がりましたね。
こういった具合で作っていきます。
②簡単な拍子に違う拍子の分母、偶数の分子を付け加える
ex.4
小題がややこしく書かれてる割にはそんなに難易度高くないですね。
分子が偶数の場合「簡単な拍子」の分母と「違う拍子分母」の分母がかけ離れていないほど難易度は高くありませんし、よく見たら6/8は3/4なので7/4とも捉えることができます。
これも↓
ex.5
まどろっこしい書き方ですが10/8、もしくは5/4の解釈です。
こういった書き方は、「今までずっと6/8だったけど2サビ終わりに2/4になって以降ずっと4/4です」みたいなときしか使わないかも。
③簡単な拍子に違う拍子の分母、奇数の分子を付け加える
ex.6
ここからが本番、変拍子の醍醐味、沼です。
4分と8分(または16分)のチェンジアップができなければ絶対できませんので基礎練習必須です。
ex.6はそのまま「1、2、3、12345671,2,3、1234567・・・」って読みます。
コツはどこにアクセントがあるか、です。
①、②、③、①2③4⑤6⑦・・・って感じで手拍子しながら数えてみてください。
最後の⑦のあと次の小節の①に行くときタタンって叩かないと次にいけませんよね。
このスピード感は絶対に忘れないでください。
あと補足するならば、感じ方として3/4にプラス1個余分な8分が付いてくる、みたいなフレーズなので、ギターも3/4のつもりでリフを埋めて最後ちょっとだけ伸ばすもしくは8分のリフで埋めて6/8+7/8(ドラムによって4分感を演出する)で作ればいくらか円滑かと思います。
↑ 4:17くらいから。2/4,6/16,4/4, 2/4,6/16,7/8です。拍子こそややこしいもののアクセントの位置さえ覚えてしまえば慣れでいけますね。歌いこみましょう。
次はこれ↓
ex.7
読み方は「1,2,3,4、タツツタツ1,2,3,4、タツツタツ・・・」って感じですかね。
5は絶対に16分のノリでないと躓いたように聴こえないのですごくシビアに練習すること。
あとポイントとして速いテンポよりロー~ミドル寄りで作ったほうが聞こえも良いです。
というか速いテンポでややこしいことしようとすると聴き手は頭で理解するスピードが追い付かないのでいわゆる「何がやりたいか伝わりづらい楽曲」になるので本当に注意。
ボーカルもなるべくロングトーン多めに作るか楽器のアクセントと一緒にボーカルアクセントを入れると吉。というかそれくらいしかできないと思う。
↑ 16:35から。4/4+7/8。ギターソロからは4/4+7/8と4/4+5/4の繰り返し。他の楽器は投げでロングトーンだがドラムだけ符点にアクセントがあるタイトさと緊張感が滲み出る至高のパート。フレーズ自体はかなりシンプルなのでかなり質が高い変拍子の聴かせ方だと思う。
④簡単な拍子からいくつかの音符を削減する
ex.8
ex.6と似ていますが全くの別物です。
こっちは8分1個分がマイナスされています。
2小節だけでは伝わりにくいかもしれませんが、サビで4/4をしたあとex.8のフレーズにCメロとして移行するとわかりやすいかなと。
そのあとは4/4にも6/8にもいけますよね。
↑ 1:15くらいから。4/4+3/8、4/4+4/8、4/4+3/8、4/4+5/8。以前4/4で動き、8分を付け加えて足したり引いたりするフレーズ。以降4/4だが、そのフラグ回収のため3/8と5/8を使っている(かは定かではないが)かなりクレバーでアイデア賞もののフレーズ。
こんなのも↓
ex.9
こんなビートが基本となっている曲でジョギングできる奴は絶対運動オンチ。
↑ 2:30すぎから。7/16を7回+9/16だが、何故9/16を入れたかというと次の展開の4/4に移行する寸前で7+9で16/16にするためわざわざ9というフラグをぶち込んだ(ぶち込まざるを得なかった?)と考えられる。頭良いのか悪いのか…
⑤簡単な拍子の中でアクセントの位置をポリリズムで移動させる
ex.10
ex.11
もうこれわかんねぇな
いわゆるDjentとかで使われるようなフレーズかな。
音符の長い短いをしっかり楽器体で合わせられたらかっこいいやつ。
実際にギターを入れたら全然違う拍子に感じるのではないかと思います。
↑ 最初から。基本6/8(4/4のシャッフル)という普通のビートだがアクセントの位置がズレているためそれっぽく聴こえない。終盤は8分を1個分ずらして進行してたりする。
アフタクトを効果的に使えばシンプルな拍子でも変拍子っぽく聞こえるのでオススメ。
↑ 最初から。ずっと6/8だが、バッキングのアクセントが7,5,5,5,2/8なので4小節で1周。いやらしいのがギターが最後の2で次の7の音に食い込んでること。超効果的なアフタクトの例。
⑥数字を全部足して割り振っていき、アクセントで追う
ex.12
midiで打ち込んで自分で実際聴いたほうがわかりやすいかも。
小題の意味として、「ex.12で言った場合、15/8である拍子を横に並べ、『3,2,2、1,3、2,2』の頭にアクセントを付ける」といったところか。
これの利点は、例えば今まで8分もしくは16分で刻みもしくはユニゾンで追ったテーマのあと展開で緊張感やスピード感を丸々残したまま滑らかに移行できるところにある。
↑ 最初から。10,8,5,7/8+10,8,7/8で4/4に移行。グロウルパートに入るときも緊張感が持続しているので結構エグい6連バスやキーがE#(Cm)に対しA(長6度)で動いてる弦楽器。曲調もアステカな雰囲気がよく出ている最高以外の言葉が出ない。
~ちょっとした質問返しのコーナー~
メールや直接質問してくれた人への質問についての返信をここでします。
Q.拍子ってどうやって判別するんですか?
A.8分か16分かを判別できたなら分母をそれに揃え、全ての拍を足し、一周期とアクセントを割り振って約分、です。
そうとしか言えません。
判別方法はアナログな感じで手で数えたり叩いたりしてます。慣れたら聴いた瞬間判別できるようになります。
Q.覚えられません。
A.がんばれ。
って言いたいけど、本当に覚えられなかったりわからなければつべでも何でも見て目でコピーして楽譜に書き起こしたらめちゃくちゃ理解が深まるので面倒だと思ってやるべきです。(割と最近気付いた)
Q.良いフレーズが思いつきません。
A.曲を作る時点で変拍子をメインにしとうとするとうまくいかないことが多いです。
最初から頭で思い浮かんでるフレーズならともかく、作ってる曲のビジョンやニュアンスがはっきりと見えないのであればそれは絶対に4/4にすべきです。
4/4で作っておいて、後から数を引けばいいのです。
Q.オタクですよね?
A.オタクではありません。
「熱心な人」と言ってください。
以上で終わります。
変拍子をやるうえでドラムの動き方は結構重要なので、ほかの楽器の方もその楽器ばかりではなく、ドラムや、はたまた別の楽器に目線を向けてみてはいかがでしょうか。
ドラマーもまた然り、です。
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